マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾

かつて400本以上のマカロニ・ウエスタンが撮影された、西部劇の“聖地”であったスペイン南部アルメリア地方。ここで、『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』『パットン大戦車軍団』『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』などが撮影された。今では、ほとんど人の訪れない荒涼たる砂漠に戻ってしまった。アルメリアのウエスタン村「テキサス・ハリウッド」では、過去の栄光にすがって実演ショーを演じることで何とか生活をしていた。フリアンは、クリント・イーストウッドとジョージ・C・スコットの代役を務めたことが自慢の元スタントマン。この寂れたウエスタン村で座長をしている。そこへ、孫のカルロスが会いに来た。亡き父の事故死の真相を知るために、学校のスキー旅行から抜け出して来たという。そんなある日、インディアン役の役者たちがドラッグに手を染めていたため、座長であるフリアンが投獄されてしまう。そこで、シャイアンの機転により、カルロスのクレジットカードで保釈金が支払われ、ピンチを脱したのである。フリアンが村に戻ると、みんなで西部劇風にお祝いのドンチャン騒ぎが始まった。そんな中、村の外では恐ろしい陰謀が企まれていた。アメリカ人向けのテーマパークを建設するために、不動産会社が「テキサス・ハリウッド」を買い取ってぶっ潰そうというのだ。しかも、買収担当者はカルロスの母ラウラだった。フリアンは銃砲店へ行き、いつもの空砲ではなく在庫の実弾800発を全て買い占めて村へ戻ってきた。「テキサス・ハリウッド」を、“男たちの夢”を守るために、仲間たちと村に立てこもろうというのだ。警察と機動隊に包囲され、フリアンたちは絶体絶命!
公開日
2005年10月15日(土)
監督
アレックス・デ・ラ・イグレシア
脚本
ホルヘ・ゲリカエチェバァリア アレックス・デ・ラ・イグレシア
撮影
フラビオ・マルティネス・ラビアーノ
音楽
ロケ・バニョス
出演
サンチョ・グラシア アンヘル・デ・アンドレス・ロペス カルメン・マウラ ユウセビオ・ポンセラ ルイス・カストロ テレール・パベス
製作年
2002
製作国
スペイン
原題
800 BULLETS
上映時間
124
INTRODUCTION
『ハイル・ミュタンテ!/電撃XX作戦』『ビースト 獣の日』など、予想を遥かに超えた展開で観客を驚かせるスペインの鬼才、アレックス・デ・ラ・イグレシア監督。本作も、ノンストップで突っ走る超娯楽大作に仕上がっている。世界中で大ブームを巻き起こした「マカロニ・ウエスタン」の撮影地、スペイン南部の荒野を舞台に、アクションと笑いを織りまぜ、風刺をきかせながら、現代のマカロニ・ウエスタンを作り上げた。主人公フリアンを演じるのは、『情無用のジャンゴ』『さすらいの一匹狼』に出演しているスペインの国民的スター、サンチョ・グラシア。また、スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞主演女優賞3度受賞の大女優カルメン・マウラなど、個性派俳優たちがその脇を固めている。共同脚本はイグレシア監督と全作でコンビを組み、アルモドバルの『ライブ・フレッシュ』なども手がけるホルヘ・ゲリカエチェヴァリア。撮影を担当したのは『BONES ボーンズ』のフラビオ・ラビアーノ。音楽は、『サロメ』『マシニスト』のロケ・バニョス。さらにスタントのコーディネーターとして、『駅馬車』でジョン・ウェインのスタントを務めたヤキマ・カヌートの弟子で、『ベン・ハー』『アラビアのロレンス』などでも活躍したフアン・マハンが参加しているのも話題である。
STORY
かつて400本以上のマカロニ・ウエスタンが撮影された、西部劇の“聖地”であったスペイン南部アルメリア地方。ここで、『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』『パットン大戦車軍団』『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』などが撮影された。今では、ほとんど人の訪れない荒涼たる砂漠に戻ってしまった。アルメリアのウエスタン村「テキサス・ハリウッド」では、過去の栄光にすがって実演ショーを演じることで何とか生活をしていた。フリアンは、クリント・イーストウッドとジョージ・C・スコットの代役を務めたことが自慢の元スタントマン。この寂れたウエスタン村で座長をしている。そこへ、孫のカルロスが会いに来た。亡き父の事故死の真相を知るために、学校のスキー旅行から抜け出して来たという。そんなある日、インディアン役の役者たちがドラッグに手を染めていたため、座長であるフリアンが投獄されてしまう。そこで、シャイアンの機転により、カルロスのクレジットカードで保釈金が支払われ、ピンチを脱したのである。フリアンが村に戻ると、みんなで西部劇風にお祝いのドンチャン騒ぎが始まった。そんな中、村の外では恐ろしい陰謀が企まれていた。アメリカ人向けのテーマパークを建設するために、不動産会社が「テキサス・ハリウッド」を買い取ってぶっ潰そうというのだ。しかも、買収担当者はカルロスの母ラウラだった。フリアンは銃砲店へ行き、いつもの空砲ではなく在庫の実弾800発を全て買い占めて村へ戻ってきた。「テキサス・ハリウッド」を、“男たちの夢”を守るために、仲間たちと村に立てこもろうというのだ。警察と機動隊に包囲され、フリアンたちは絶体絶命!
CASTING
●サンチョ・グラシア(フリアン) 1936年生まれ。スペイン・マドリード出身。63年「L’Autre femme」で映画デビュー。70年代はテレビドラマで人気者になる。主な出演作は、「さすらいの一匹狼」(65)、「無情用のコルト」「無情用のジャンゴ」(66)、「野生の叫び」(72)、「アンダルシアの恋物語」(89)、「アロマ神父の罪」(02)など。 ●アンヘル・デ・アンドレス(シャイアン) 1951年生まれ。スペイン・マドリード出身。84年「グロリアの憂鬱/セックスとドラッグと殺人」で世界的に有名になる。主な出演作はテレビシリーズ「Manos a la Obara」、「精神衰弱ぎりぎりの女たち」(87)、「ゴールデン・ボールズ」(93)、「タクシー」(96)など。 ●カルメン・マウラ(ラウラ) 1945年生まれ。スペーン・マドリード出身。00年「みんなのしあわせ」で3度目のゴヤ賞主演女優賞を受賞。主な出演作は「バチ当たりの修道院の最後」(83)、「グロリアの憂鬱/セックスとドラッグと殺人」(84)、「欲望の法則」(87)、「精神衰弱ぎりぎりの女たち」(87)など。
配給会社
シネカノン

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